皆さんのお家にもある給湯器ですが、適切な処分方法はご存知でしょうか。この記事では、給湯器の処分のタイミングや4つの処分方法を紹介します。
給湯器の処分は複雑です。各お住いの自治体にルールに従って、給湯器を処分していきましょう。
目次
給湯器の寿命と処分するタイミング
給湯器は、私たちの快適な生活に欠かせない存在です。しかし、給湯器も長く使えば使うほど、その寿命を迎えるときがやってきます。では、その寿命はどのくらいなのか、いつ処分すべきかを見極めるためのサインはどのようなものか紹介していきます。
上手く温度調節ができない
一般的に、ガス給湯器の設計標準使用期間は約10年とされていますが、これはあくまで目安です。適切なメンテナンスを行うことで、給湯器をより長く使用できます。
しかし、「お湯の温度が安定しない」「リモコンのエラー表示が消えない」といった現象が起きたら注意が必要です。これらは給湯器の故障や不具合、経年劣化などの可能性を表すサインです。
特に温度調節が上手く行かなくなった場合、これは内部のシステムに何らかの問題が生じている可能性が高く、早急な対応が求められます。
タンクから水漏れしている
給湯器の周囲から水漏れが見られる場合も重大な警告信号です。水漏れは単に水が外に出ているだけではなく、内部の部品が損傷している可能性を示しています。
これらの症状が見られた場合、給湯器の交換や修理が必要です。特に、10年以上使用している給湯器では、安全のために定期的な点検やメンテナンスを行ってください。これらのサインを見逃さず、適切なタイミングで給湯器の処分や交換を行うことが、安全で快適な生活を維持する上で重要です。
給湯器の処分方法4選
処分するタイミングがきたら以下のような処分方法がおすすめです。
ココがおすすめ
- 粗大ゴミで処分
- ガス会社や電気事業者に回収を依頼
- リサイクルショップやフリマアプリで売却
- 不用品回収業者を利用
粗大ゴミで処分
給湯器は種類によっては、粗大ゴミとして処分することができません。お住まいの自治体が給湯器の回収を行っているか、事前に確認しておきましょう。給湯器を粗大ゴミとして出す場合は、自治体の粗大ゴミ受付センターに連絡し、収集の予約を取ります。
次に、自治体指定の場所(スーパーマーケットやコンビニなど)で、必要な粗大ゴミ処理券を購入します。最後に、取り外した給湯器を自治体が指定する収集場所まで搬出します。
また、給湯器の取り外しは専門的な技術を必要とする重要な作業です。したがって、自分で取り外すのではなく、専門業者に依頼するのが良いでしょう。
ガス会社や電気事業者に回収を依頼
給湯器の処分にはいくつかの方法がありますが、その中でも特にシンプルで安全なのが、ガス会社や電気事業者への回収依頼です。この方法の最大のメリットは、給湯器の取り外しから回収までを一貫して専門の業者に任せられることです。
特に、給湯器を取り外す作業には専門的な知識や道具が必要で、素人が行うと危険が伴うため、プロに任せるのが安心です。ガス会社や電気事業者、給湯器を購入した業者などに依頼すると、新しい給湯器の設置と同時に古い給湯器を回収してもらえることが多く、これにより手間と時間を大幅に節約できます。
ただし、このサービスは基本的に有料であり、処分にかかる費用は業者によって異なります。
リサイクルショップやフリマアプリで売却
給湯器の処分方法として、リサイクルショップやフリマアプリへの販売があります。処分費用を抑えられ、場合によっては利益が得られますが、機能している給湯器であることが条件です。
リサイクルショップでは価格交渉が可能です。他店の見積もりが低い場合は再査定を依頼でき、一部の店舗では無料で取り外し工事を行ってくれることもあります。また、不要な他の物と一緒に持ち込むことで買取価格が上がる可能性もあります。
フリマアプリでの出品は、リサイクルショップに比べて高く売れる可能性があります。しかし、出品や梱包、発送などの手間を考えると、労力と見込み利益のバランスを検討することが重要です。ブランド品や状態が良い給湯器は高く売れやすいですが、売却が確実ではない点には注意が必要です。
不用品回収業者を利用
給湯器を処分する方法の中で、不用品回収業者を利用する方法は、その手軽さから選ばれることが多いです。この方法の最大のメリットは、業者が直接家まで給湯器を回収に来てくれる点です。つまり、自分で給湯器を運び出す必要がなく、手間を大幅に省くことができます。
さらに、給湯器以外にも不要な物がある場合は、それらをまとめて回収してもらうことが可能です。これは一括処分が行えるため、時間と労力の節約につながります。料金については、一般的に粗大ゴミとして処分するよりは高いですが、ガス会社や電気事業者に依頼するよりはコストが低いと言えます。
しかし、業者によっては運搬費が別途かかることもあるため、サービスを利用する前に料金体系を確認しておくことが重要です。不用品回収業者を選ぶ際には、評判やサービス内容をしっかりと確認し、トラブルを避けるためにも料金体系を事前に確認しましょう。
これにより、安心して給湯器の処分を任せることができるでしょう。
給湯器を処分する際の3つの注意点
給湯器の処分を計画する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらを無視すると、事故や追加費用、法的な問題につながる可能性があります。注意して給湯器を処分していきましょう。
素人の取り外しは危険
給湯器には水道管、ガス管、電気配線など多くの接続部分があります。これらを間違って取り扱うと、重大な事故や火災を引き起こす恐れがあります。特に、素人が行う取り外し作業は極めて危険です。
そのため、給湯器の取り外しは専門的な知識と資格を持つ業者に依頼するのが最も安全です。業者によっては、取り外し費用が3万円から5万円程度かかることもありますが、安全を考慮するとこの費用は必要不可欠でしょう。
取り外しは給湯器の種類によって異なる
給湯器の取り外し作業は、その種類によって異なります。LPガスや都市ガス、電気給湯器など異なるタイプには異なる専門知識が必要です。
例えば、LPガス給湯器の場合、「液化石油ガス設備士」の資格を持つ業者に依頼することが必要です。また、最新式の電気給湯器などは特殊な取り扱いが必要であり、対応できる業者を選ぶことが重要です。
取り外しに業者が関わると産業廃棄物扱い
給湯器の取り外しに業者を利用する場合、その給湯器は産業廃棄物として扱われます。これには、適切な廃棄処理が求められます。取り外し工事の費用は業者によって異なり、場合によっては数千円から1万円を超えることもあります。
最もコスト効率の良い方法を選ぶためには、複数の業者から見積もりを取り、サービスと価格を比較することが重要です。
まとめ
給湯器の処分は、故障や不具合のサインに注意して適切なタイミングで行うことが重要です。
主な処分方法は、粗大ゴミとして出す、ガス会社や電気事業者に回収を依頼する、リサイクルショップやフリマアプリで売る、不用品回収業者を利用するの4つです。
専門的な取り外し作業は業者に依頼し、安全な処分を心がけましょう。