かつては嫁入り道具として必ず持たされた鏡台、ドレッサーとも呼ばれますが別になくても問題ないという女性が増えているといわれています。
スペースに余裕がない住居なら、大型の鏡台があることで思うように家具を置けないと不満を感じたり、古くなったから思い切って処分したいと考えている人もいるかもしれません。鏡台にもいろいろなタイプがありますが、いずれもカンタンに捨てられるようなものではないでしょう。
鏡台はどのように捨てればいいのか、粗大ゴミで出すのが正解なのか、処分する方法について解説していきます。
目次
鏡台はどんな特徴がある家具?
鏡台は、名前で分かるように鏡が台(机)の上についた家具で、メイクや髪のお手入れをするときなどに使用します。机の上には化粧品などを置き、引き出しがあればアクセサリーや貴重品をしまっておくこともできます。また、イスに座って使うものなので、イスがセットになっているものも多いです。
鏡台にはつぎのようなタイプがあります。
鏡が1面のタイプ
多くの鏡台がこのタイプでしょう。鏡は正面に1つで机はコンパクト、イスがセットになっています。
鏡が3面のタイプ
いわゆる三面鏡で、鏡は観音開きになるので使わないときはコンパクトです。とはいえ、1面鏡よりも大きくなりますからある程度のスペースが必要です。こちらもイスがセットになります。
コンセントが付いたタイプ
コンセントが付いているので、机の上でドライヤーやヘアアイロン、美顔器などを使うことができます。
ライトが付いたタイプ
メイクの状態をしっかり確認できる、ライトが鏡の周囲に付いているタイプです。
ローテーブルタイプ
上記のタイプは使用する際にイスが必要ですが、ローテーブルタイプは床に座って使用するためイスは付きません。
卓上タイプ
非常にコンパクトで持ち運びできる卓上タイプもあります。小さいながらも三面鏡がついていたり、たっぷり収納できるものもあります。
鏡台はやっぱり粗大ゴミ?
どの自治体も家具類を処分するなら粗大ゴミ扱いであることが多いはず、鏡台もやはり粗大ゴミとして出すように指定されていることでしょう。自治体では、指定袋に入るものなら可燃ゴミと不燃ゴミとに分別するなどすれば、収集場所に出すことで処分してくれます。また、自治体で定めた一辺の長さを超えるもの、重量を超えるものなら粗大ゴミ扱いになります。
「指定袋に入るならOK」であるなら、鏡台もそのサイズに解体すれば一般ゴミで出せそうだと思うかもしれません。しかし、そうカンタンにはいかないでしょう。
ゴミ収集に出すなら燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミなどに分別して出す必要があります。鏡台の場合、木が使われている部分なら燃えるゴミですが、鏡の部分は燃えないゴミとなり、一般のゴミとして出すなら解体・分別しなければなりません。
また、上記でも紹介したようにコンセントやライトが付いたタイプなら、配線なども外す必要がありかなり面倒です。慣れない作業でケガをする恐れもありますし、鏡台は解体せずに素直に粗大ゴミで出すのがおすすめです。
鏡台を処分するなら6つの方法から選べる
鏡台を処分する方法はつぎの6つから選ぶことができます。
- 自治体の粗大ゴミとして処分する
- お店で引き取ってもらう
- 欲しい人に譲る
- リサイクルショップや買取業者に売却
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれの処分方法について見ていきましょう。
自治体の粗大ゴミとして処分する
もっとも一般的な鏡台の処分方法は、やはり自治体で粗大ゴミとして処分することでしょう。鏡台を粗大ゴミとして処分するための料金は、その自治体によって異なりますが小さいものなら500円から、大きなもので1,000円くらいが相場です。
ただ、鏡台はイスとセットになったものが多いですから、イスの処分方法についても確認する必要があるでしょう。本体とイスがセットになった処理料金が設定されていなければ、本体とイスそれぞれ別に料金を支払うことになるので注意してください。
コンパクトな卓上タイプの場合なら、自治体によっては燃えないゴミの指定袋に入れて出せるかもしれません。いずれにせよ、自治体で粗大ゴミとして扱う品目に鏡台が含まれていなければ、問い合わせて確認すれば安心でしょう。粗大ゴミとして回収・処分を依頼する場合、つぎのような流れになります。
- 自治体に粗大ゴミ回収を申し込み、鏡台の処分料金を確認
- 粗大ゴミ処理券を取扱店舗で購入する
- 粗大ゴミ処理券に必要事項を記入、鏡台に貼り付ける
- 指定された日時に鏡台を出し回収してもらう
回収してもらう日は、指定場所が自宅の玄関先でも一般的に立ち会う必要がありません。ただ、何時までに出すと決められている場合はその時間を守るようにし、家の前に出すなら車や人の通行を妨げないようにしてください。
また、回収を依頼するのではなく、自分で自治体の処理施設まで直接搬入できる場合もあります。業務時間内ならいつでも搬入可能という施設もありますが、持ち込むには予約が必要になる場合もあるので確認しておいてください。
お店で引き取ってもらう
新しい鏡台を購入する際に、今まで使ってきた古い鏡台を引き取って処分してくれるという販売店のサービスを利用することもできます。どの販売店でも行っているとは限りませんが、新しく鏡台を購入するならそのようなサービスがあるお店を選んでもいいでしょう。
購入せず鏡台の処分のみ行いたい場合、この方法は残念ながら利用することができません。
欲しい人に譲る
譲ってくれるのなら欲しい、そういう人も探せばいるかもしれません。鏡台は普通に使用している分には劣化しにくい家具ですし、よほど乱暴な使い方をしていなければキレイな状態で譲ることができるでしょう。親戚や知人に聞いてみたり、地域の情報サイトなどを利用して欲しい人を探してみてください。
リサイクルショップや買取業者に売却
結構高価な鏡台だったり新品同様の鏡台なら、そのままゴミとして捨てたりタダで人に譲るのは惜しいと思うかもしれません。鏡台はキレイな状態のものなら、リサイクルショップや買取業者に売却することも可能です。ブランド品やアンティークの鏡台なら、高額で買い取ってもらえる可能性もあるでしょう。
フリマアプリやネットオークションに出品する
リサイクルショップや買取業者で買い取ってもらえないような鏡台でも、フリマアプリやネットオークションなら買いたいという人が現れる可能性があります。値段がつかないかもと半分諦めたような鏡台でも、それを欲しいと思った人ならリサイクルショップなどの買取価格より高く買い取ってくれるかもしれません。
不用品回収業者に依頼する
一般的な鏡台ならひとりで持ち運べなかったり、処分するために家の外に持ち出すことが難しい場合もあるでしょう。力に自信がなかったり、だれかほかの人を頼むこともできないなら、自治体の粗大ゴミに出すこともためらってしまうかもしれません。
そういう場合、鏡台は不用品回収業者に処分を依頼するのもおすすめです。連絡すれば希望した日時に回収に来てくれて、重くて運ぶのが大変な鏡台でも家の中から運び出してくれます。費用は自治体の処分よりも高くなってしまうのですが、即日対応も可能であり面倒な手続きがいらないので、急に処分しなければならないときでも頼りになります。
引っ越しなどで処分したい粗大ゴミが複数あるなら、一気に処分することができる不用品回収業者への依頼がおすすめです。トラックに積み放題というようなプランを利用すれば、お得に複数の粗大ゴミ・不用品を処分することも可能です。
また、買い取りサービスを行っている不用品回収業者もいるので、処分したい鏡台も買い取ってもらえるかどうか問い合わせてみることをおすすめします。鏡台を買い取ってもらうことができれば、回収の費用を安くすることができるでしょう。