- 新しい厨房機器を購入するから古い厨房機器を処分したい
- 厨房機器は粗大ごみとして廃棄処分出来るの?
- 閉店作業でなるべく早く処分したいんだけど・・
飲食店などで使う厨房機器は家庭で使う調理機器とはサイズや性能、サイズも異なります。長期間使用できる厨房機器が多いですが、新しい厨房機器に買い替える場合もありますよね。
厨房機器の廃棄処分は家庭の調理機器の処分方法とは異なるので注意が必要です。この記事では、厨房機器の種類と、廃棄処分の方法、状態の良い厨房機器を買い取ってもらう方法などを紹介しています。
なるべく時間をかけずに手早く処分したいと考えている飲食店の方は読んでみてくださいね。
目次
厨房機器の種類は?
厨房機器とは飲食店飲食店、ホテル、病院などの飲食物を提供する施設で使われている機器のことです。
飲食店の営業許可を取る為には既定のサイズ以上の、シンク、庫内温度計付き冷凍冷蔵庫、食器棚を設置することが義務付けられています。
しかしその他にも、厨房機器はジャンルに応じて様々な種類の機器があります。
ここでは一部をご紹介しておきます。
業務用冷蔵庫
業務用の冷蔵庫は家庭用とは異なり、容量が100ℓから1000ℓ以上の大容量のものまで幅広いです。
奥行や高さは規格があり差がありませんが、2ドア、4ドアなどの必要な大きさによって選びます。冷凍庫付きや縦型、横型作業台タイプ、ショーケース型などもあります。
製氷機
飲食店には欠かせない製氷機は製氷するスピードが大切です。
氷のサイズやキューブやフレークなどの形状によって製氷機を選びます。
シンク
業務用シンクは2槽シンクが主流です。保健所の飲食店営業許可を満たす要件に2槽シンクが必要だからです。素材はステンレスが多く、食材を洗いやすいように広めに出来ていることが特徴です。
ガスレンジ
加熱調理する為に欠かせないガスレンジです。
大きさによって2口、4口、6口など口数が異なります。
コンベクションオーブンが付属したタイプもあります。
いらなくなった厨房機器を廃棄する方法
いらなくなった厨房機器はどのように廃棄すればいいか迷われる方も多いですよね。
基本的には厨房機器は飲食店などで使用した事業系ごみの為、家庭ごみを収集処分する粗大ごみでは出すことが出来ません。
事業系のごみは事業系一般廃棄物と(可燃ごみ)と産業廃棄物に分けられます。
厨房機器は可燃ごみではない為、産業廃棄物として処理する必要があるので注意が必要です。
産業廃棄物処理業者に依頼する
厨房機器は事業系ごみのうち産業廃棄物に該当します。
産業廃棄物処分の際は、都道府県から「産業廃棄物収集運搬業許可」を得ている業者に依頼しましょう。
また厨房機器を廃棄依頼の際には、マニフェストを発行する必要があります。
マニフェストとは、廃棄物の情報を正しく業者に伝え、業者は正しい手順で産業廃棄物の処理を行う計画を書いた伝票のことです。
最終的に厨房機器がどこでどのように処分されたか、依頼した側もマニフェストを通じて確認をとる必要があります。
業者の選び方は?
厨房機器の廃棄には産業廃棄物収集運版業許可を持っている業者に依頼が必要でした。
マニフェストの発行、共有などをしっかり行ってくれる業者を選びたいですよね。
産業廃棄物運搬処理許可業者は都道府県からの許可を得る必要があります。
許可を得ていない業者、処分手数料が異様に安い業者、マニフェストを共有しない業者などは産業廃棄物を不法投棄する可能性があります。
適正な業者かどうかを調べる為には、正確な情報を得ることが一番です。
自治体のホームページには許可業者の一覧が記載されている場合が多いようです。
「産業廃棄物運搬処理許可業者 〇〇県」と検索すると一覧表や検索システムが表示されるので試してみてくださいね。
業務用冷蔵庫の廃棄の際の注意点
業務用冷蔵庫を廃棄処分する際には、フロンガスを使っている冷蔵庫であるかを確認する必要があります。
ノンフロンの冷蔵庫の場合は産業廃棄物運搬処理許可業者に依頼します。
フロンガスを使用している冷蔵庫の場合は産業廃棄物処理許可業者だけでなく、「第一種フロン類回収業者」を依頼するようにしましょう。
フロンガスは適切に処理をされず、大気中に放出してしまうとオゾン層破壊につながります。フロンガス回収は法律で定められた作業なので、適切に処理が可能な業者に依頼してくださいね。
いらなくなった厨房機器を買い取ってもらう方法
いらなくなった厨房機器の耐用年数がまだ長い、壊れていたり破損がない場合には捨ててしまうのはもったいないですよね。
状態によっては厨房機器は売却出来る場合があります。
紹介する2つの方法を検討してみてはいかがでしょうか。
いらなくなった厨房機器をフリマアプリに出品する
フリマアプリでは様々なジャンル、種類のものが売り買いされています。
業務用冷蔵庫、製氷機、シンクなどもメルカリで出品されていました。
中古品の厨房機器を購入したいという方も多いので、出品してみる価値はありそうです。
フリマアプリは全て自分で登録、交渉などもしなくてはいけないので注意点もあります。厨房機器は大型のものが多い為、送料の負担も大きくなります。落札者負担にしてしまうと、売れ残ってしまう可能性あるので注意が必要です。
送料を負担する場合には、地域限定にするなど工夫する必要がありそうです。
次に出品する厨房機器の清掃、メンテナンスです。
食品に関わる機器の為、衛生面が気になるという方も多いと思います。
出品する前にしっかりと清掃することが必須です。
また、破損や汚れ、使用状態をしっかり明示すること、メンテナンスの有無の記載もした方が親切でしょう。
フリマアプリは誰でも出品、落札が可能です。その分、情報を正確にわかりやすく記載することや交渉を丁寧に、お互いに確認をすることでトラブル回避につながります。
いらなくなった厨房機器を専門の買取業者に依頼する
いらなくなった厨房機器は専門の買取業者に買取をしてもらうことが出来ます。
電話やインターネットからでも無料で見積もりを取ることも可能です。
実際に厨房機器がどのくらいの金額で売れるのか気になるという方もいますよね。
買取業者のサイトには買取り実績の価格も掲載されている場合も多いので、相場を見ておくだけでも安心材料になりそうですね。
実際に査定する場合には、出張してくれるので安心です。
納得のいく金額であれば、その場で支払いをしてくれる場合もあるみたいですよ。
店舗を閉店する、いらなくなった厨房機器が多数ある、すぐに現金に変えたいという場合には厨房機器専門の買取業者に依頼する方法もおすすめです。
まとめ
いらなくなった厨房機器の処分方法についてご紹介しました。
廃棄方法は自治体の粗大ごみ収集は利用出来ないので、産業廃棄物運搬処理許可業者に処分を依頼する方法を解説しました。
その際にはマニフェストの発行が義務となっていましたね。
不法投棄をする業者を選ばない為には、都道府県知事の許可を得ている業者を選ぶようにしましょう。
また、廃棄する方法の他にフリマアプリを利用する、厨房機器専門買取業者に依頼する方法をご紹介しました。
業務用の厨房機器は大型なものが多いですから、ごみを増やさない為にもまだ使用できるものはリユースする方法もいいですよね。
いらなくなった厨房機器の状態によって、適切な方法を選んで処分しましょう。