積雪の多い地域では、雪をどかすのに必要となるのが除雪機です。農作業をしていたけどやめた方や、壊れてしまった方で、除雪機を処分したいけど処分方法が分からなくて困っている人は多いです。
大型機械なので、簡単に捨てにくくきちんとした捨て方を知っていなければ、なかなか処分できないと思います。本記事では、除雪機を処分する方法とその時にかかる費用を説明していきます。除雪機を処分しようと考えている人は、参考にしてください。
目次
除雪機は粗大ごみで捨てられるの?
除雪機の処分方法で思い浮かびやすいのが粗大ゴミです。結露から言えば、粗大ごみで処分できないことが多いです。
除雪機の多くは、エンジンタイプであるため自治体で回収できません。しかし電動式タイプのものであれば、回収してくれる自治体もあるので一度問い合わせてみましょう。
除雪機を処分する5つの方法
除雪機を処分する方法は、全部で5種類あります。それぞれメリット・デメリットがあるので見ていきましょう。
①不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は、名前の通り不要なものならなんでも回収してくれる業者です。エンジンタイプ、電動式タイプのどちらであっても回収してくれる可能性が高いです。手っ取り早く処分したい人は、不用品回収業者に依頼するといいでしょう。
しかし費用は高くなります。一般的に不用品回収の相場が、軽トラック であれば8,000円〜15,000円、2tトラック であれば25,000円〜40,000円となるため、除雪機のサイズによって値段は異なります。除雪機以外であっても一緒に回収してくれるので、他にも不用品が多い人はまとめて捨ててもいいでしょう。
気をつけなくてはいけないのが、悪徳業者です。不用品回収をするには、「古物商許可証」という許可書が必要です。この許可書を提示できない業者は、悪徳業者の可能性が高いので気をつけましょう。
悪徳業者を選ばないためには、以下の3つを意識してください。
- ホームページに住所、電話番号、古物商許可証などが詳細に書かれている
- 電話やメールの対応が親切、または丁寧である
- 見積書や契約書、保証などをしっかりと提示してくれる
・メリット
壊れていても回収してくれる。他のものまでまとめて捨てられる。回収しにきてくれるので手間がかからない。即日回収もできる。
・デメリット
処分費用が高い。悪徳業者が多い。
・こんな人におすすめ
処分費用を気にしない人にはすごくおすすめ。
②購入店舗に引き取ってもらう
新しく除雪機を買い替える人であれば、購入時に古い除雪機を下取り回収に出すこともできます。下取り回収してもらえる場合は、無料で引き取ってもらえることが多いです。
購入店舗によって下取りが可能であるかは、事前に店舗に問い合わせてみましょう。
・メリット
購入と同時に処分できる。
・デメリット
店舗によっては下取りしてもらえないこともある。
・こんな人におすすめ
新しく除雪機を買い替えようと思っている人。
③専門の買取業者に売却する
除雪機を専門で買い取ってくれる業者に売却することで、処分費用をかけずに現金化することができます。壊れているものだと買取不可になることもあるため、使用できる除雪機に限ります。
買取専門業者はいろいろありますが、今回は「中古除雪機買取専門店の除雪機王」を参考に買取までの流れや、金額について解説するので見ていきましょう。
買取の流れ
1.まずは除雪機王に電話・Form・Faxのいずれかを利用して買取査定の申し込みをします。
2.電話で除雪機の状態を聞き取り、査定額や出張査定の日時を決めます。除雪機型式・年式、画像データなどから、除雪機が判別できればある程度の査定が可能です。
3.約束の日時に指定された場所に出向き、その場で除雪機の状態を見て、査定・商談し、両者が合意すれば買取金額を決めます。支払いは後日銀行にて振り込まれます。直接お店に持っていくことも可能です。
年式が古い除雪機や、修理しても治せそうにないものは、回収することはできますが、処分費用がかかることもあるので注意しましょう。
買取事例
年代やメーカー、状態などにより買取価格はさまざまなので、実際にどれくらいの値段になるのか参考までに買取事例を見ていきましょう。
機種 | 買取価格 | 年式 | 状態 | 馬力・除雪幅 |
---|---|---|---|---|
ホンダ / HSL2511 | 650,000円 | 2014年 | 美品・良好 | 25馬力 / 110cm幅 |
ホンダ / HSM1380JN | 250,000円 | 2012年 | 美品・良好 | 13馬力 / 80cm幅 |
ホンダ / HS655C | 50,000円 | 2009年 | 良好 | 6馬力 / 55cm幅 |
ホンダ / HS970 | 5,000円 | 1994年 | 使用可 | 9馬力 / 70cm幅 |
ホンダ / HSM1180iJR | 150,000円 | 2006年 | 良好 | 11馬力 / 80cm幅 |
ホンダ / HSM1590i | 430,000円 | 2014年 | 美品・良好 | 15馬力 / 90cm幅 |
工進 / SR-350 | 76,000円 | 2016年 | 美品・良好 | --馬力 / 60cm幅 |
コマツ / KSS8SDⅡ | 5,000円 | 不明 | 不良 | 不明 |
フジイ / FSR1013F | 10,000円 | 1998年 | 使用可 | 13馬力 / 100cm幅 |
引用元:中古除雪機買取専門店の除雪機王
・メリット
高価買取が狙える。処分費用をかけずにお金に換えることができる。
・デメリット
壊れている除雪機などは、買取不可になり処分費用がかかってしまう
・こんな人におすすめ
年式が古すぎずに除雪機の状態がいいものを売りたい人
④フリマサイトで出品する
メルカリやラクマなどで除雪機を出品することも可能です。メルカリで実際に検索してみると、10万円~30万円で販売しており、売れている商品もあります。一度自分の除雪機に似たものが出品してあるかチェックしてみてもいいでしょう。
フリマサイトで出品する場合、商品が売れるまで時間がかかる(または売れない)可能性もあることを理解しておきましょう。値段は自分で設定できるので、買取業者に依頼するよりも高く売れる可能性があります。
・メリット
処分費用がかからず、現金化できる
・デメリット
商品が売れるまで時間がかかる(または売れない)
・こんな人におすすめ
買取業者よりも高く売りたい人
⑤除雪機が欲しい人に譲る
最後の処分方法は、除雪機が欲しい人に譲ることです。同じ農家仲間の人や、近隣住民の人など、身近な人で除雪機が欲しい人がいれば譲ってあげるのも一つの手です。また、近場に誰もいない場合は、SNSなどで募集してもいいでしょう。
引き渡しの手順やどこまで持っていくのかなど、誰かに譲るときは事細かに事前に決めておかないと、トラブルになる可能性もあるので注意しましょう。
とくに知らない人に譲る場合は、言った言わないのトラブルにならないためにも、メールやLINEなど証拠が文字に残る方法でやりとりすることをおすすめします。
・メリット
処分費用がかからず、有効活用してもらえる。
・デメリット
除雪機をもらってくれる人がなかなか現れない(探すのが難しい)
・こんな人におすすめ
身近な人で除雪機を求めている人がいる
除雪機の処分方法は意外とある
除雪機は買取業者に依頼する以外にも、意外と処分する方法はあります。今回は5つの方法を紹介してきましたが、自分にあった捨て方を選んで処分しましょう。
専門の買取業者に依頼することが、お金にも変えれて処分もスムーズに行えるので、おすすめです。