古くなって使えなくなった洗濯機や、新しく買い替えるので要らなくなった古い洗濯機を廃棄処分したいが、方法がよく分からないと悩んでいませんか?
洗濯機は、エアコン、テレビ、冷蔵庫など同じように、家電リサイクル品に指定され、家電リサイクル法に基づき処分が厳しく規制されていますので廃棄処分については注意が必要です。
法律に従って、正しく廃棄処分が行われないと環境を破壊したり、罰則が科されるなどトラブルに巻き込まれることも・・・ここでは、リサイクル家電に指定されている洗濯機の正しい廃棄処分の方法について紹介します。洗濯機を廃棄処分する際の、判断材料にしてください。
目次
家電リサイクル法とは?
家電リサイクル法とは、私たちの暮らしの中で要らなくなって廃棄されるエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電化製品から使えそうな部品や材料を再利用することで、廃棄物の減量を図り、資源の有効利用を推進するために制定された法律です。
洗濯機など、この法律に則って、正しく廃棄処分しないと罰則を受けることがありますから注意が必要です。
洗濯機を廃棄処分する方法には
洗濯機の廃棄処分を考えるときに、その方法は一つではありません。廃棄処分のための方法には、以下のような方法がありますがその方法についてそれぞれ紹介します。
新しい洗濯機を購入した店舗で処分
これは、洗濯機を新しいものに買い替えるときに、買い替えを行う店舗でそれまで使っていた古い洗濯機を引き取ってもらって廃棄処分する方法です。新しい洗濯機の搬入時に古い洗濯機は引き取って処分してくれます。
買い替えを行った店舗で、処分する場合には、リサイクル料金と収集運搬料がかかります。リサイクル料金は廃棄処分される洗濯機の製造メーカーによっても料金が異なることがあります。また、引き取りのための収集運搬料は店舗によってもことなります。
不用品となった洗濯機を購入した店舗で処分
以前、購入した店舗で古くなった洗濯機を廃棄処分してもらう方法ですが、たとえ、新しい洗濯機の購入がなくても、引き取って処分してくれます。店舗での引き取りから廃棄処分までの進め方は、前項とほぼ一緒です。
この方法では、新しい洗濯機の買い替えの有無に関係なく、店舗側で廃棄のために洗濯機を引き取って廃棄処分してくれます。店舗に引き取りと、廃棄処分を依頼する場合には、リサイクル料金と引き取り搬出するための収集運搬料がかかります。
お住いの自治体が指定した業者が処分
この方法は、お住いの自治体の指定した不用品回収業者が、直接、自宅へ不用になった洗濯機を引き取りに来て、廃棄処分してくれる方法です。廃棄処分の手続きの進め方は、まずお住いの自治体に洗濯機の処分法について問い合わせ、相談しながら収集日、時間などについて決定します。
自治体が指定した不用品回収業者ですから安心して、廃棄処分を行うことができます。廃棄処分を依頼するためには郵便局で申請して家電リサイクル券を購入しなければなりませんから、少し手間がかかります。不用品回収業者が引き取りに来て搬出しますから、回収料金がかかります。
回収日の日時などの取り決めに手間がかかりますが、自治体の指定業者なので安心感があり不法投棄など心配がありません。
自治体の指定する場所へ搬入して処分
この方法は、他人の手を介せず廃棄を考えている洗濯機を、自治体の指定する収集場所に、みずから直接、搬入して廃棄処分する方法です。この方法で行う場合も、郵便局で廃棄に必要な申請書の記載とリサイクル券を購入しなければなりません。
なお、搬入については、事前に日時などについて問い合わせ、間違いのないようにしなければなりません。
家電リサイクル券の料金が発生しますが、ご自身での持ち込みですから収集運搬料はかかりません。ただし、搬入のための軽トラックなどの輸送手段の確保が必要です。
不用品回収業者に依頼して処分
この方法は、不用品回収業者や廃品回収業者に依頼して、洗濯機の廃棄処分を行う方法です。
お住いの地域の不用品回収業者などを利用したり、ネット検索で見つけた不用品回収業者などに問い合わせして、自宅に訪問しての回収、処分を依頼しますので、ご自身で家から搬出するなどの手間がかかりません。不用品回収業者などへの依頼ですから、家電リサイクル料金と収集運搬料はかかりませんが不用品を回収するための回収料金がかかります。
程度の良い、まだ使えそうな洗濯機であれば、買取サービスを行っている業者もいるので問い合わせてみてもいいでしょう。
その他の処分法
これまで例に挙げた以外の方法で、いらなくなった洗濯機を処分する方法もあります。
一つはリサイクルショップで不用となった洗濯機を買い取ってもらう方法です。もう一つは、ヤフオクやメルカリで売却する方法ですが、
洗濯機の破棄を考える場合は、古くなって使えなくなったり、故障して使えなくなったりしたものの処分であることが多く、買取や売却には適さないことが多いために実現性は薄いものといってもいいでしょう。
また、他人への譲渡という手段もありますが、同じ理由で実現性は低いものとといえるでしょう。
破棄するためのベストな選択肢は
これまで、古くなったたり、使えなくなったりした洗濯機の廃棄の方法についていくつかの例を挙げて紹介してきました。この中でベストな選択肢はどれかということですが、例示した方法にはそれぞれメリットやデメリットもあります。
たとえば、処分までの日数をかけたくないとか、ご自身の労力はかけたくないとか、費用はできるだけ抑えたいとかの理由により、ベストな選択肢の選び方もちがったものになるでしょう。
総合的な条件を加味して、一つだけ選ぶとなったら、洗濯機の販売店舗に廃棄、処分を依頼するのが、安心で安全なベストな選択肢かもしれません。
不用品回収業者などを選ぶ際の注意点
リサイクル家電の回収、処分には専門の不用品回収業者も含まれています。しかし、不用品回収業者や廃品回収業者を選ぶ際には、注意が必要です。業者選びには、実績のある優良業者を選びましょう。一部ではありますが、不用品回収業者などには、信用できない悪質な業者も含まれているのも事実です。
たとえば、洗濯機の破棄、処分でも法外な料金を要求したり、追加の料金や契約以外の要求をするなど、信用、信頼性に欠けることも多々あります。また違法投棄をするのも悪質業者が多いと聞きます。
不用品回収業者を選ぶ場合には、優良業者かどうかをよく確認しましょう。契約事項や見積もりの内容をよく確認することも、悪質業者にだまされない大切な方法です。
家電リサイクル品の廃棄、処分はどうして厳しいのか
家電リサイクル品は、その他の家電などと比べて、廃棄、処分についてはとりわけて厳しいものがあります。その大きな理由は、山林や河川での違法投棄があります。テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの大きな家電は解体して処分することが難しいために、不法投棄につながるのです。
不法投棄は、回収業者だけでなく一般のユーザーにも横行していることも事実です。
その不法投棄を失くして自然環境を守るために法規制したのが家電リサイクル法なのです。この法律は、資源保護のための役割も担っています。ゴミの削減、家電製品の再利用、リサイクルを目指すために制定されたのが家電リサイクル法なのです。
ですから廃棄、処分が厳しく規制され、それに従わなければならないのです。
まとめ
古い洗濯機が不用になったので廃棄処分をしたいが、「方法がよく分からない」。「何かいい方法があれば教えてもらいたい」と考えている方に、これまで、不用になった洗濯機の廃棄処分の方法について紹介してきましたが、お分かりいただけましたか?
リサイクル家電は、家電リサイクル法によって厳しくルール化されているために、その他の不用品と異なり、廃棄処分は簡単にはできないことになっています。
廃棄処分については法律を理解し、正しい方法で行いましょう。