お盆飾りの祭壇、白提灯などは大きさや重量があるので、適正な方法で処分をしなければなりません。燃える素材は可燃ゴミ、プラスティック、金属などは資源ゴミで回収できます。
自治体によっては粗大ゴミに分類されることがあります。心を込めて丁寧に手を合わせてから、処分をしましょう。
目次
お盆飾りは亡くなった人の魂を迎えるために準備
お盆は正式名は盂蘭盆会と言われており、亡くなった人の魂が家に帰ってくると言われており、8月13日頃から飾りますが、8月16日の送り火が終わった後に片付けるのが一般的です。
8月13日から15日ぐらいまでは、お供え物と一緒に盆提灯などを飾り、16日から17日までに片付けをします。お盆飾りはゴミとして捨てるのは、抵抗があるので処分方法を知りたい人が多いのではないでしょうか。
住んでいる地域の自治体によっても、多少は違いますが、可燃ごみ、資源ごみなどで処分ができます。
お盆飾りは他のゴミとは別の袋に入れて処分
お盆飾りはご先祖の魂を迎えるための、大切な品物なのでゴミとして出すのは抵抗を感じる人がほとんどです。お供え物などは白い紙に包んで、お清めの塩を振ってから普段のゴミとは別の袋に入れておくと良いでしょう。
果物や食品などが傷んでしまった時は、可燃ごみとして処分をすることができます。お盆の時期は多くの人がお供えを持参するので、食べきれずに余ってしまうことが多いです。
食品の場合は可燃ごみとして、指定の日時に回収をしてもらえます。
初盆の時だけ白提灯を使用するため、処分が必要
お盆飾りの代表的なものには盆提灯がありますが、白提灯は初盆の時だけ使用するので、翌年は使用することができません。
飾りの模様が入っている盆提灯は、翌年以降も使用できるので分解をしてから、細部の汚れを取り除いて箱に保管をしておくと良いでしょう。
白提灯は1回だけしか使用しないので、処分方法を知りたい人が多いのではないでしょうか。基本的には提灯は紙、布などの素材を使用しているので、燃える素材を使用している部分は可燃ゴミとして処分ができます。
ゴミとして処分をするのに、抵抗を感じる場合は素材の一部だけお焚き上げをしてから、ゴミとして処分をすると良いでしょう。
白提灯のプラスティック、金属などの部分は資源ゴミとして処分
白提灯のプラスティック、金属素材を使用している部分は、リサイクルができるので自治体によっては資源ゴミとして回収をしてもらえます。住んでいる地域によっても違うので、自治体の公式サイトで確認をしたり、電話などで問い合わせをしておくと良いでしょう。
自治体のルールに基づいて処分をする必要がありますが、プラスティック、金属部分などは資源ゴミとして処分ができることが多いです。盆提灯の正しい処分方法を確認しておくと、指定の場所に持っていくと回収をしてくれます。
大きい白提灯は、粗大ゴミになる
重量や大きさのある白提灯は、自治体によっては粗大ゴミとして回収をしてもらえます。長さが30㎝以上の場合は粗大ゴミになることが多いので、自治体の公式サイト、電話などで確認をしておきましょう。
自治体では粗大ゴミの回収日が決まっているので、事前に予約を入れておく必要があります。粗大ゴミとして処分をしたい場合は、粗大ゴミ引き取り券を事前に購入しておくことが大事です。
指定の日時、回収場所が決まっているので、マナーを守って処分をしましょう。
かつての日本ではお焚き上げをしたり、川に流していました
かつての日本では燃える素材のお盆飾りは、自宅で燃やしてお焚き上げをしたり、川に流したり土に埋めて処分をしていました。
現在は環境問題に配慮をする必要があるので、自宅で燃やしたり、川に流す方法は難しくなっており、マナーを守ってお盆飾りを処分しないといけません。
住んでいる地域や宗派によっても、多少は違いますが、きゅうりやナスなどの野菜を馬や牛に見立てたお供え物を作ります。
きゅうりは馬に例えており、早く家に戻ってきてほしい、ナスは牛に例えており、ゆっくり帰ってほしいという意味があります。
白い紙に包んでから、お清めの塩を振ります
お盆飾りで使用した野菜は、白い紙に包んでからお清めの塩を振ってから、普段のゴミとは別の袋に入れて処分をすると良いでしょう。お盆の時にお供えをした果物、野菜、お菓子などが食べきれなかった時は、同様に可燃ゴミとして処分ができます。
お供え物は仏様のためのものですが、果物や野菜などの傷みやすい食品は、お盆の間に少しずつ調理をしたり、皮を剥いて頂くと良いでしょう。傷んだ野菜、果物などを供えるのは、良くないので早めに食べることが大事です。
不用品回収専門業者に盆提灯の処分を依頼
不用品回収専門業者は一般家庭で、不要になった物の処分を依頼することができます。盆提灯は代表的なお盆飾りですが、大きさや重量などがある場合は処分に困っている人が多いのではないでしょうか。
自治体の粗大ゴミとして処分ができますが、夜勤をしていたり、帰宅が遅くなりがちな人は指定の日時に運搬するのは難しいです。不用品回収専門業者は、お盆飾りの白提灯の回収、運搬、処分に対応をしているので、まずは相談をしてみると良いでしょう。
数多くの専門業者が存在するので、信頼できる所に依頼する必要があります。
不用品回収専門業者は指定の日時に訪問
大きさや重量のある白提灯は、自分で運搬をするのは時間や手間が掛かるので、粗大ゴミとして処分がしにくいことがあります。
指定の日時に回収場所に持っていくのが難しい場合は、不用品回収専門業者を利用すると便利です。
スタッフが希望の日時に訪問をして、一連の作業をすべて行うので手間や時間を節約することができます。忙しい人にとっては、時間はお金と同様に大切なので多少の出費があっても適した方法です。
不用品回収専門業者を利用する時は、悪徳業者に気を付けたい
不用品回収専門業者を利用する時は、資格を取得したスタッフが在籍をしており、適正な方法、料金で回収、処分を行っているお店を選びましょう。一部には悪徳業者が存在するため、平均的な相場よりも高い金額を請求されたり、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
数多くの専門業者が存在するので、地域に密着をしており適正な料金で回収、処分を行っている所を選びましょう。
口コミやレビューでも評価の高い専門業者を選んでおくと、安心して依頼できます。
お盆飾りの鬼灯の処分方法を知っておきたい
お盆飾りの鬼灯は赤い色をしているのが特徴ですが、鬼の灯と書くので亡くなった人の魂が提灯の代わりに使用していると言われています。鬼灯の優しい灯りでご先祖の魂が自宅に帰ってくると言われているので、ゴミとして処分をするのは抵抗を感じてしまいます。
お盆が終わってからも、ドライフラワーとして楽しむことができますが、処分をする場合は手を合わせてから、白い紙に包んでお清めの塩を振ってからゴミとして処分をすると良いでしょう。
鬼灯を川に流したり、土に埋めていました
かつての日本ではお盆の送り火が終わったら、鬼灯を川に流したり、土に埋めて処分をしていました。現在は環境問題などに配慮をする必要があるので、川に流したり、土に埋める方法は適していないと言えるでしょう。
鬼灯は白い紙に包んでから、お清めの塩を振ってゴミとして処分をするか、お焚き上げをする方法があります。
自宅で一部だけお焚き上げをしてから、火をきちんと消してから処分をすることもできます。
精霊馬を処分する前に、きちんと手を合わせましょう
精霊馬はきゅうりやナスなどの野菜を、馬や牛などの形にして亡くなった人を迎えるためのお盆飾りです。きゅうりやナスなど新鮮なうちに頂いたほうが良いですが、暑い時期なので傷んでいる場合は処分をする必要があります。
精霊馬を処分する前に、丁寧に手を合わせてから、白い紙に包んで、お清めの塩を振ってから別の袋に入れて処分をすると良いでしょう。
きちんと手を合わせて感謝の気持ちを伝えることで、処分がしやすくなります。
初盆の時の祭壇の処分方法
家族が亡くなって初盆を迎える時は、祭壇と経机を設置しますが、経机は翌年以降も使用することができます。初盆のために使用する祭壇は、翌年は使用することができないので、送り火が終わったら処分をする必要があります。
重量や大きさがあり、お盆飾りのひとつなので処分をするのは、抵抗を感じる人が多いのではないでしょうか。不用品回収専門業者は、初盆の祭壇の回収、処分を行っているので依頼すると良いでしょう。
粗大ゴミとして処分ができる場合もありますが、自治体のルールを守って処分をする必要があります。
まとめ
お盆飾りは、亡くなったご先祖の魂を迎えるための大切な品物なので、処分方法がわからないので悩んでいる人が多いのではないでしょうか。初盆の時しか使用しない白提灯、祭壇などは8月16日以降に処分が必要になります。
白提灯は可燃ゴミ、資源ゴミとして処分ができますが、自治体によっては粗大ゴミに分類されることがあります。自治体の粗大ゴミは指定の回収日が決まっているので、利用するのが難しい場合は不用品回収専門業者に依頼できます。
紙や布素材は可燃ゴミで処分ができますし、食品などは紙に包んで、お清めの塩を振ってから袋に入れて処分をしましょう。
処分をする前に手を合わせて、ご先祖に感謝の気持ちを伝えることが大事です。