東京都心から南に178km、神津島・恩馳島・祇苗島などの島々からなる村が神津島村です。神津島村は東京都神津島村が正式な表記ですが、「東京都」といってもごみの出し方はほかの地域とは異なるので、出すときにはルールを確認する必要があります。
とくに粗大ごみに関しては、戸別回収が常識だと思っていた人なら戸惑うことも多いはずです。今回、神津島村の粗大ごみの出し方・手順・手数料について解説するほか、お得に粗大ごみを処分する方法についてもご紹介しましょう。
目次
神津島村でのごみ処理の仕方について
神津島村では、ごみをつぎの8つに分別して出すようルールを定めています。
- 収集可燃ごみ
- 収集不燃ごみ
- 持込ごみ
- 資源ごみ
- 有害ごみ
- 拠点回収
- 家電リサイクル
- パソコンリサイクル
それぞれのごみはどのようなものが該当するのか、出し方についてもくわしく見ていきましょう。
収集可燃ごみ
月・水・金曜日に収集します。生ごみや衣類、ぬいぐるみ、食品トレー、プラスチックのおもちゃ、CDやビデオテープなどのほか、アコースティックギターなど、燃やして処理するごみが該当します。
ただし、収集に出せるものはごみ袋に入れられるものだけで、入らないものは清掃センターまで持ち込むことになります。枝などは袋に入れずひもでしばってまとめて出しますが、太さは5cm以内、長さは50cm以内、束ねた直径は20cm以内にします。
収集不燃ごみ
木曜日に収集しますが、不燃ごみは安定型最終処分場に搬入できる安定品目のみになります。安定品目は廃プラ、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、ゴムくず、がれき類です。
例をあげると、プラスチックのバケツや金物のバケツ、傘や安全カミソリ、電話機や針金なども収集不燃ごみとして出します。釣り竿の場合、針は不燃ごみですがテグスは可燃ごみなので注してください。また、収集車で収集できないものは直接持ち込み処分してもらいます。
持込ごみ
粗大ごみや家電リサイクルの対象外の家電になります。神津島村ではこのような粗大ごみ類は回収せず、処理施設に直接持ち込んで処分してもらいます。粗大ごみの出し方や手順については、後ほどくわしく説明します。
資源ごみ
木曜日に収集しており、空き缶、空き瓶、ペットボトルをリサイクル品として島外に出荷しています。空き缶は飲料の缶だけでなく、お菓子の缶や缶詰の空き缶なども資源ごみとして出すことができます。リサイクルに回すものなので、出すときは内容物が残らないようにしタバコの吸い殻など入れないようにします。
適切にリサイクルできるよう、資源ごみと不燃ごみは必ず袋を分けて出すようにしましょう。
有害ごみ
木曜日に収集しており、乾電池や蛍光灯、バッテリーなどが該当しますが、これらは間違った処分を行うと危険な有害ごみです。神津島内では処理することができない特殊な廃棄物なので、島外の専門処理業者に出荷して処理する必要があります。
絶対に不燃ごみなどには混ぜず、有害ごみとして分けて出すようにします。
拠点回収
リサイクル品として出荷する牛乳パック、スマホやガラケー、タブレットを役場で回収しています。こちらは平日のみ受け付けています。
家電リサイクル
家電リサイクル法により、テレビ・冷蔵庫や冷凍庫・洗濯機や衣類乾燥機、エアコンは神津島村で引き取り処分することができません。リサイクル券を郵便局で購入し、運送業者の丸甚運送や丸源にお願いすることになります。
パソコンリサイクル
パソコンもリサイクルするために、神津島村で処分することができません。製造メーカー、あるいはパソコン3R推進センターに連絡してください。
粗大ごみ(持込ごみ)の出し方と手順について
多くの自治体では粗大ごみを戸別回収で処分していますが、神津島村では各家庭やごみ集積所まで回収に来るというサービスを行っていません。粗大ごみや家電リサイクルの対象ではない家電は、神津島村清掃センターまで自己搬入する必要があります。
粗大ごみに該当するものは、指定のごみ袋に入らないサイズでつぎのようなものがあります。
- 自転車や三輪車
- 炊飯器や電子レンジなどの電化製品
- 空気清浄機
- ミシンやアイロン
- ベッドマットやマットレス
- 布団や毛布、カーペット
- 風呂釜や洗面台
- ゴムボート
- 木材
- エレキギター
ほかにも対象となる粗大ごみや家電ごみはありますが、「何ごみ」なのか判断できない場合は神津島村役場の環境衛生課まで問い合わせてください。
どのように出せばいいの?
清掃センターの業務時間内に粗大ごみや家電ごみを持ち込み、職員の指示に従ってごみを置くようにしてください。資源ごみに出せない油缶類の空き缶は、中身をすべて出し切って洗浄してから持ち込みましょう。
布団や毛布、カーペット、マットレスなど面積が大きなごみの場合は、1m以下のサイズまでカットして出してください。
粗大ごみや家電ごみはどう処理される?
清掃センターに持ち込まれた粗大ごみや家電ごみは、破砕処理場にて分解・分別され鉄くずや廃家電、木材チップなどに変えられ、島内外で適正に処理されます。
神津島村で粗大ごみを処分するのは面倒?
神津島村で粗大ごみを出すには、自宅前まで回収に来てくれるようなごみ処理サービスがないため、清掃センターまで自己搬入するしかありません。
他の自治体で行われているような粗大ごみの戸別回収サービスは、申し込みの手続きや粗大ごみ処理券の購入などに手間がかかり、希望する日の回収は期待できないのが一般的です。それに比べ、神津島村のように粗大ごみを処理してくれる施設まで持ち込む方法は、事前の連絡が不要で粗大ごみ処理券の購入も不要、自分の都合の良い日時に行ってごみを処分することができます。
しかし、神津島村で粗大ごみを処分するためには運ぶための車が必要で、車や免許を持っていない人なら誰かにお願いして運んでもらうしかありません。また、車があったとしても重くて大きなサイズの粗大ごみなら積み込むことは困難で、自力では積めないこともあるでしょう。
また、車で清掃センターまで持ち込むことができても、油缶類なら中をきれいに洗ってから出す必要があり、布団や毛布、カーペットなども1m以下にカットしなければ受け付けてもらえません。
このように、神津島村で粗大ごみを処分するには、便利なようで手間や労力がかかるというデメリットもあるのです。
お得で便利な粗大ごみ処分方法もある?
神津島村でもっと便利に、お得に粗大ごみを処分したいなら不用品回収業者への依頼を検討してみてください。費用がかかるのでは?と不安になるかもしれませんが、粗大ごみ以外にも処分したい不用品・ごみがあるのならまとめてスッキリ片付けることができ、労力や手間を大幅に減らすことも可能です。
自分で重い粗大ごみを運ばなくてもOK、もちろん車を用意する必要はありませんし、自分が希望する日時に粗大ごみを片付けてしまうこともできるでしょう。
それに、神津島村では処分を依頼できない家電リサイクル法の対象家電も、わざわざ別にしなくても不用品回収業者なら一緒に回収可能です。また、まだ使用できる家具や家電などの不用品を買い取ってくれるサービスを行う業者もいるので、買取が成立すれば回収依頼の費用を安く抑えることもできるでしょう。
神津島村で粗大ごみ、その他の不用品やごみの処分をしたいなら、不用品回収業者への依頼がおすすめです。